第2回ビジネス出版賞の最終審査と結果発表が行われました。
審査員が口を揃えて言っていたのは、「今回は本当に斬新な作品が多かった!」ということ。
ビジネスも人が生きるシーンも、ものすごいスピードで移り変わっています。
そして、その変化の最前線に立って発信している表現者たちがいます。
その人たちに真っ先に出会えるのが、このビジネス出版賞の審査であること。
その幸せを噛みしめながら、嬉しそうに審査する審査員たちの様子が印象的でした。
今回審査員を務めた4名より、総評とメッセージをお伝えします。
主催 スプリングインク株式会社 代表取締役/書籍編集者
城村 典子
今回、大賞に選ばれたのは白石怜さんの「ホワイト経営 ~ そうだ春樹さんに聞いてみよう」です。
この作品は、出版エージェントとコンテストの会社を経営している私と、提携出版社であるみらいパブリッシング、お互いがともに進んでいきたい未来を示唆するような作品だと思っています。
そんな作品が選ばれたことが本当に喜ばしいですし、著者と出版社と私、3者の力を合わせて、一緒に新しい文化をつくっていける予感がしています。
他の作品も、刺激的な作品が多かったです。
賞を狙って出た企画ではなく、ご自身の経歴から自然と生まれたような企画が多かったように思います。それこそまさに私たちが求めているものです。
審査では、テクニックだけではなくその方のバックグラウンドも踏まえて評価しています。
そういう意味では、審査員は応募者の人生を受け止めているようなものです。
だから非常に体力を使います。
でも、もっとヘロヘロになっても大丈夫なので、次回も人生を込めた作品を期待しています。
世に出したい、これなら一緒に勝負してみたい。そう思わせてくれる作品を待っています!
共催 株式会社 Jディスカヴァー 企画開発室
足立 裕亮
回を重ねたこともあり、前回よりさらに魅力的な企画が多かった印象です。
提出してもらう出版企画書にはフォーマットがありますが、だからこそ、決められた範囲で自分が伝えたいことや自分なりの表現を凝縮して見せてくれている方がたくさんいるなと感じました。
その方の人生経験と得てきたスキルや知見がすべて企画書に詰まってる気がして、読むごとに、触れるごとに心が動かされました。
企画を考えるときに、既にこの世に無数の書籍が出版されているため、ご自身のアイデアと似た切り口を見かけることもあると思います。
それを調べた上で「自分ならでは」というオリジナリティを表現できると、企画がさらに進化すると思います。
ご応募いただいた皆様、ありがとうございました!
提携出版社 株式会社みらいパブリッシング 代表取締役
松崎 義行 氏
この世に今までとちょっと違う新しいものが出てくると、良くないものだと見なされたり、何か知っているものに寄せて分類されてしまうことがあります。
でも私たちは、それをしないように気をつけながら審査をしています。
来たものを交通整理して振り分けるのではなく、もろに食らうんです。
だから審査員はげっそりするほど疲れます。
今回は、いい意味で本当にげっそりしました。斬新な企画が本当に多かったためです。
版元である私としては、これらの企画が本になって出版されるのが楽しみで仕方ありません。
この賞は、新しい挑戦をしたい方にぴったりだと思います。
なぜなら、私たちは失言や権利侵害がないか疑いながら審査するようなことはしないからです。
お人好しの目線で、性善説に基づいて審査します。
次回の応募に期待することは、特にありません。
私は待ちに徹し、来たものにとにかく食らいついていきたいと思います。
提携出版社 株式会社みらいパブリッシング 企画部
近藤 美陽 氏
前回より応募数も増え、様々な切り口やバリエーションの企画が増えたように感じました。
企画書を読むことでどんな本になるのかイメージさせてくれるものが多く、審査がとても進めやすかったです。
受賞作ももちろん素晴らしかったですが、個人的に気になる! という企画もありました。
そうした企画を出してくれた方たちには、機会があったら感想をお伝えしてみたいです。
次回も、ハッとさせられたり、へーそうなんだと思わせてくれる企画に出会いたいです。
楽しみに待っています。
以上、第2回ビジネス出版賞の審査員からの総評とメッセージでした。
今回、応募が間に合わなかった方も、今回の結果を踏まえて再挑戦したい方も、ぜひ次回の応募をご検討ください。