経営者・会社のストーリーや知見を、より広く多くの読者に届けたい、という思いからはじまったビジネス出版賞。

 

「まだ見ぬ才能と出会いたい!」と私たちは息巻いていますが、なかには「ビジネス書出版に興味はあるけど、どうやって応募すればいいか分からない」「たとえ応募したとしても、自分の原稿が採用されるとは思えない」などと思っている方もいるのではないでしょうか。

 

ビジネス出版賞では、どのような作品を求めており、どんな原稿が入選する確率が高いのか。

 

そんな応募のコツを紹介します。      

 

 

 

 

 

① 文章は書き出しが大事

 

 

 

  ビジネス出版賞への応募を考えているけど、「文章力に自信がない……!」という方もいると思います。

 

でも、大丈夫。

 

文章に関しては、応募時点では洗練されていなくても、編集の過程でブラッシュアップすることが可能。

 

編集者やライターなどの力を借りて、出版に値する文章になっていくので心配無用です。  

 

 

といっても、まったくの適当でいいわけではありません。

 

「文章を書くのが苦手」「応募したいけど、原稿作成の時間が取れない」という方は、まえがきや書き出しなど文章の始めの部分だけでも力を入れるようにしましょう。  

 

 

というのも、まえがきや始まりの部分は読者が必ずといっていいほど目を通す場所。

 

書店で「この本面白そうだな」と思って、最初の数ページをペラペラめくったことはありませんか?

 

それと全く同じです。  

 

 

最終選考の段階では、ほとんど全文目を通すことになると思いますが、1次選考などの初期の審査では冒頭部分の文章がカギとなります。

 

「文章に自信がない……」「上手く書けるか分からない」といった方は、とにかく冒頭部分にを入れて一生懸命書きましょう。

 

 

  数ページの文章であっても、審査員は「この人は文章を書くのが苦手かもしれないけど、とにかく一生懸命書こうとしたんだな」という誠意を読み取ってくれます。    

 

 

 

 

 

 

② 自分ならではのコンテンツを制作する

 

 

 

売れる本をつくりたくて、すでにヒットを飛ばしている既刊本の真似をしていませんか……?

 

ビジネス出版賞において、それはNG。

 

だれかの真似ではなく、作者本人でなければ作成できないコンテンツをつくりましょう。  

 

 

といっても、「自分の業界は同業者が多いし、どうしても似たり寄ったりの本になってしまう……」と思っている方もいるでしょう。  

 

 

自分らしさを追い求めた結果、でもなんとなくほかの本と似てしまうというのはOK

 

しかし、最初から「こんな本を出したら売れそう!」とすでに販売されている本を真似するのはNGです。  

 

 

出版社は常に「この本がもっと売れるにはどうしたらいいだろう?」と考えながら行動しています。

 

しかし、売れるための戦略を尽くしても、思った通りの結果を出せない本もあります。

 

 

ある程度はテクニックなどで売ることはできるかもしれません。

 

しかし、最初から「売るための本」と、著者が「これを伝えたい!」という強い思いや動機を持って書いた本は、読者への伝わり方が違うのです。

 

著者の強い思いがあふれている本のほうが、文章が多少つたなくても読者や審査員の心に響き、入選や出版後も多くの人に広まっていく可能性が高まります。  

 

 

ぜひご自身だけの体験や経験、見識、教訓などを基に原稿を作成してみてください。

 

世間には受け入れられていない、突拍子もない主張であってもかまいません。

 

あなたが「無理だ、世の中の人にはわかってもらえない」と思い込んでいるようなことも、編集の過程で見せ方を変化させることで、だれもが同意するような常識に変わるかもしれません。  

 

 

ふだんのご自身の行動や思いに自信を持って、ぜひ原稿にしたためてください。

 

その情熱とコンテンツの新しさがきっと審査員の心に響くでしょう。  

 

 

 

 

 

 

③ 読者のことを考える

 

 

 

3つ目の応募のコツは“読者目線”です。

 

会社経営をされている方であれば、日頃から“消費者目線”といった言葉を用いることも多いのではないでしょうか。

 

同じように、出版の際も“読者目線”が重要です。  

 

 

まず「どの読者に届けたいのか」、読者ターゲットを決めましょう。

 

なんとなく「40代の女性」といったざっくりとしたターゲット選定ではいけません。

 

同じ40代の女性でも、働いている人なのか、趣味を楽しんでいる人なのか、子育て中か、独身か、お金に余裕があるのか、もっと稼ぎたいと思っているのか、人生をもっと楽しみたいのか、それとも改めて今までの人生を見つめ直したいと考えているのか、色々な人がいます。  

 

 

例えば、セールスマン向けに売るための技術の本を出版したい人がいるとしましょう。

 

ターゲットを単に「セールスマン」にして、どんなセールスマンにも当てはまる極意を書いいたとしら、だれにも批判されないかもしれませんが、「わざわざ買って読もう」と思うまでには至らないかもしれません。  

 

 

しかし「仕事を始めたばかりの新卒のセールスマン」「すでに1,000万円以上稼いでいるけどさらに稼ぎたいセールスマン」など細かくターゲットを決めることで、そのターゲットにより刺さる本が作れます。  

 

 

また、ターゲット選定がしっかりしていれば、裏の読者も現れます。

 

例えば、「すでに1,000万円以上稼いでいるけどさらに稼ぎたいセールスマン」をターゲットとした本を作成したとします。

 

しかし、逆にこれは「1,000万円以上稼いでいるセールスマンを見抜く方法」として扱うこともできるのです。  

 

 

保険営業のスカウトマンなどはすでに営業能力を有している人材を求めているかもしれません。

 

その際、この本を読めば「こういった人材は稼ぐ能力があるのかな」ということを学べる可能性があります。

 

すると、次はこのような人たちをターゲットにした本を出版することもできます。

 

 

ターゲットを絞ると「売れなくなるのではないか……」と心配する人もいるかもしれませんが、このように新たなターゲットの発見にもつながります

 

 

 だれに、どのような情報を伝えたいのか。そして、その情報をどう伝えたら、相手に分かりやすく届くのか。

 

読者のことを考えてください。

 

 

そして、ビジネス出版賞では、最初の読者は審査員です。

 

 審査員の心に響けば、入選の可能性が高まります。  

 

 

ぜひ事業運営同様、“読者(お客様)”の心をつかめるよう工夫しましょう。      

 

 

 

 

 

 

以上、ビジネス出版賞における応募のコツを紹介しました。

 

といっても、ビジネス出版賞では応募者の多くは、初めて出版する人または出版慣れしていない人と考えています(プロの応募も可能です)。

 

そのため、そこまで文章力やテクニックに走る必要はありません。

 

「この人は、このことを伝えたいという強い思いがあるのだな」「この事業やサービスは世の中にもっと広めたほうがいいな」と感じさせるような原稿にこそ、出版のチャンスは与えられます。

 

ぜひ自らの情熱を筆に託し、新たな価値を世の中に提供してください。

 

 


 

ビジネス出版賞について  

 

ビジネス出版賞は、出版エージェントの株式会社 Jディスカヴァーと、コンテンツ発掘事業を手掛けるスプリングインク株式会社が創設した賞です。

 

未来の夢を抱いた事業家、ビジネスパーソンを応援します。

 

詳細はこちらの募集要項をご覧ください。