第3回ビジネス出版賞の最終審査と結果発表が行われました。
コロナの蔓延以降、世の中の在り方が変わり、ビジネスや個人が生きるレベルでもさまざまな変化がありました。
今は、未来のビジョンを見直し、新たに創る時期に来ているのかもしれません。
ひとりひとりが真っただ中を模索し、その結果が少しずつ見えてきている。
それを、賞の開催を通して目の当たりにしている気がします。
今回審査員を務めた3名より、総評とメッセージをお伝えします。
主催 スプリングインク株式会社 代表取締役/書籍編集者
城村 典子
今回、大賞に選ばれたのは、松澤なりゆきさんの「100 年続く企業の秘密」という企画です。
日本の長く続く企業を取材してまとめたもので、過去を振り返るだけではなく、過去から学んでその先をどうするか、という未来につながる視点も入っているのが素晴らしいと思いました。
また、イノベーション・未来産業部門の最優秀賞は、長年ファッションビジネスのフィールドで活躍した永井純さんの「ファッションが未来を創る・新しい共感力」という企画で、昨今のSDGsの流れなどと若干ギャップがあるように見えるファッション業界を、新しい視点で見つめてみる、という内容が興味深かったです。
その他にも、ゆるかわさんの 「NFTアートが今、熱い!~私がNFTナビゲーターを始めた理由~」や、倉澤篤史さんの「逃げるのアリ!? 失敗しない『おやの介護』(仮)」 など、今の時代を反映した企画がたくさんありました。
賞を狙っているというよりも、その人が純粋に「応募したい!」と思う作品を送ってくださったのかな、と感じることが多く、それがうれしかったです。我ながら、なんて素敵な賞なのだろうと思いました。
着眼点のルーツは、「賞を獲ろう」ではなく、その人の根っこから湧き出てくるようなものです。
応募する人が、今の感性のなかで未来はどうあるべきか考えてもらえたら、それがもうそのまま企画になります。
次回の応募も楽しみにしています!
提携出版社 株式会社みらいパブリッシング 代表取締役
松崎 義行 氏
今回も、とても面白い審査になりました。
バリエーションも深さもありましたし、色々な人が人類の未来のために頑張っていることを知り、嬉しくなりました。
特に、スピリチュアルの本が多かったのも良かったです。
このコンテストは、「いかに生きるか」というのを考える賞なので、経済や産業に関わるものではなくても、生き方や幸福を求める内容であれば、なんでも大歓迎です。
たとえば今回は、野上鉄夫さんの「ダイエットが続かないのは血液型と合わなかったから? 正しい血液型ダイエットの勧め!」という企画が自己啓発・経営ストーリー部門の最優秀賞に選ばれました。
これも、自分に合ったダイエットが分からなくて苦しんでいる人に新しい生き方を提案する、大変面白い内容です。
世間の常識に囚われてしまうと、新しいアイデアは出てきにくいです。
より人間的な生き方をするにはどうしたらいいか?
精神が自由であればあるほど、色々な方向に追求することができます。
そんな自由な精神・経済活動をベースにしたものがもっと世に出てくるといいですね。
もちろん、どう実現するかというノウハウも必要ですが、まずはその先の理想という部分を見据えてほしいです。
審査を通して、「もっとこうなったらいいんじゃないか」という人類の道筋を、一緒に確かめることができるのが、毎回大変興味深い体験です。
次はどんな企画に出会えるのか、今から楽しみで仕方ありません。
提携出版社 株式会社みらいパブリッシング 企画部
近藤 美陽 氏
今回も本当にたくさんの応募をいただいたので、審査を楽しみにしていました。
読んでいてワクワクするような内容が多かったので、時間があっという間に過ぎてしまいました。
原石として素晴らしい企画がたくさんあったので、同時に、これからどう磨かれて本になっていくのかな、という楽しみな気持ちも湧いてきました。
このコンテストは、出版に特化した賞です。
本として売っていくということを考えると、どこに向かってどう広めていきたい、というところまでイメージして企画を考えると、さらに企画が成熟して価値が高まっていくのではないかと思います。
次回もぜひ頑張ってほしいです!
以上、第3回ビジネス出版賞の審査員からの総評とメッセージでした。
今回、応募が間に合わなかった方も、今回の結果を踏まえて再挑戦したい方も、ぜひ次回の応募をご検討ください。