スプリングインク代表の城村典子(じょうむらふみこ)です。
スプリングインクでは、「絵本出版賞」「写真出版賞」
という賞を実施しているわけですが、
このたび「ビジネス出版賞」を開設。募集を開始しました。
2018年に絵本出版賞をスタートした当初より、
「ビジネス出版賞」の構想はありましたので、
(勝手ながら)「お待たせしました」であります。
■なぜ、こんな賞を開設しているのか。
それは、「才能と出逢いたい」からです。
かなり、自分の欲求にストレートですみません。
私は、「本の編集」を仕事にしています。
どんな仕事かというと、
出版社が出版したい本の企画を作る。
ということなのですが、
別の表現をすると、
「著者の才能」を、「読者の価値」にする仕事です。
どういうことかというと、
編集の力というのは、
そのままだと、人があまり興味を持ってくれない情報を
読者が「読んでみたい」と思えるように、企画する、編集するものです。
例えば、
「1立方あたり◯ミリグラムの軽量化したネジを
1時間あたり◯◯個生産できるすごい技術」
と、言われても、素人にはあまりよくわかりません。
これを
「小さい頃から宇宙に憧れ、飛行士になりたいと思っていた
父親の病気をきっかけにネジの工場を継ぐことに
車メーカーのネジの開発をしていたが
ロケットに搭載できるネジの技術は未開発だった。
10年にわたり研究をして、コンペにも何度も落選しながら
技術を研鑽し、この度、採用された。そんなネジの技術」
と表現すると、最初のスペックを表現した文章より
人々の心に届きます。
企画をする。編集をするとは、こんなことなのです。
■なぜ、未来に成功する経営者は本を出版するのか。
今、産業革命に匹敵する改革が始まってると言われます。
十数年前、携帯電話は、固定電話なみに大きかった。
それが、今は、薄っぺらい手のひらにのる電話で、
通話だけでなく、写真が撮れる、映像編集も、
作曲もできるという時代が来るとは、誰が思っていたでしょう。
新型コロナ感染症の流行で、
オリンピックまで、延期になり、行動が制限される。
これが、世界中の人々が同時に経験している。
また、そのことによって、さらにデジタル化が加速しています。
A Iを使いこなす人か、A Iに使われる人か。
大きく二極化します。
「レンガを積んでいるのか」
「壁を作ってるのか」
「お城を作っているのか」
「未来の希望をつくっているのか」
自分の行ってることが、どういう意味をなすのか。
経営者の方は、スタッフをみて、
もしかしたら、視点が低いなあと思ってるかもしれません。
でも、私も、会社を経営しながら思いますが、
自分は何のためにこの事業を推進しているのか
毎日の仕事に埋没していると見失いがちです。
本を出版するということは
自分の使命に気づかされます。
また出版というのは、自分だけではなく
編集者をはじめ、第三者の本づくりのプロたちと
著者(自分)の持っているコンテンツを見つめるので
新たな価値に気づくことができます。
私は、多くの経営者の方の本を出版してきました。
出版を経験されていない方からすると
「出版」、本が、著者である経営者のステージをあげているのかと
感じる人も多いのですが
実は、出版の前の活動が、経営者のステージをあげることに
大きく起因していると思います。
「出版」に積極的に対峙している経営者は
そのことを知っているのだと思います。